12年のクリスマスに描いたもの



「とは言うが、亭にはたらく重力の向きと僕らの進行方向は直角であるために亭を抱えて走るさいに仕事をする必要はないから、走り出して目標速度に達するための慣性力しか問題にならないんだ。
 この慣性力は物体の質量と加速度の積で表せるから、僕ら自身の体重は気にしないことにすると、5mほど走って投射の直前で5m/sに達したいとして必要な加速度は2.5m/s^2。よって走ってる最中に僕らが気にする力は225Nだ。
 さてこの225Nが具体的にどれくらいのものかというと、およそ23kgの物体を持つときに必要な力に等しい。90kgある亭を支えることができるんだから、今更23kgくらい大したことないよな。
 ちなみにこの慣性力、加速を妨げるほうにはたらくからして、つまり減速を妨げる力にもなるわけだ。だから重いものを持って走るのは一見大変そうに見えるが、重力に対してしなければならない仕事はないし、一度走り出してしまえば減速もしづらい。亭を持ち上げる力があるならどってことない作業だ。」
「だからその亭を持ち上げる力がないんじゃないの?」
「知ってるか友規。数学において命題の仮定が偽であるとき、その仮定に続く結論は常に真、つまり命題は常に真となるんだ。」
「知らない知らない。」
「じゃあ友規ががんばって持ち上げてくれたから大丈夫だ。」
「いやさすがに無理だよ!?」

二人がかりで90kgも持ち上げられないなんておまえら軟弱だな!byたかし



「何とかRTされたら頭を撫でる凛果の絵を描きましょう」という診断から












1108の日の翌日に描いた






あなたが青空の下に連れ出してくれたね