カーティスの部屋の本棚は異次元



クィンの部屋は本棚



シェルディの部屋の本棚はごくふつう


  
   









「あついのー!カーティスだってあついとき縛ってるじゃん!
あれわたしにもやってっ!」
「あー……それな。またお前、朝っぱらから人の部屋に何尋ねてくるかと思えば……
魔法談義をえんえんと聞かされるのかと焦っちまったぜ。」
「いいから早くー!それ聞きたいならまた今度いくらっでも聞かせるからっ!」
「…………。早くっつっても。どんなふうにしばりゃいい?希望あんだろ、言えよ。」
「きぼー………。特にない。ていうかわたし、髪の毛縛るとかよくわかんないからわかんない。暑くなければいい。」
「んなアバウトな……。じゃとりあえず縛るか。
 お前はあんまり毛が長くないから、2つで縛ったほうが無難で済むだろ。せっかくのくせっけをまるっきり無視しちまうのももったいねーか
……。」
「いいから早くー!」
「ちょっと待ってろ。えーと、ゴムはこのへんに……お、あった。1つ2つ3つ……なんで俺こんなに持ってんだ?
そうだクィン、お前前髪も邪魔だろ。」
「まあ、ね。縛ってくれるの?」
「おー、俺に任せとけ。」



「やっちまった……」(byカーティス)



「だいたいそのかっこうも何!?ちゃんとローブくらいは着てなさい!」
「やだー!ローブは着るけど頭はやだー!」
「何も全部取っちゃおうってわけじゃないんだから……いいから、来なさい!」




「……エバンナ、どうした?」
「いえ何でもありません。」




「……立てるか?」
「うわああああん、たいちょのばかああああ!!
でも好きいいいっ!!」




あれ、なんでだろ。
今まで、みんなだったら誰に会ってもへいきだったのに。