「小さい!ねえ見てよカーティス。隊長が小さいよ!」
「誰だって昔は小さいだろうが。」
「…た、確かに、昔はみんなそうだろうけど。でもね!」
「あ、そうか。お前は今も小さいもんな。」
「う、うるさいっ!人が気にしていることをっ!」
「はいエバンナ副隊長。お言葉をどうぞ。」
「ウィリーも昔は、今よりも小さかったのでしょう?きちんと成長しているんだもの、構うことはないわ。」
「な、なんなのこれ、なんなのこのしゃくぜんとしない気持ちは…!」
「…………。」
 ばさばさばさばさ。ぴちゃぴちゃ。ぎゅーーっ。ごしごし。きゅっきゅっ。びしゃっ。
 3人のよくわからない会話を耳に入れて耳から外に出しながら、シェルディは部屋の掃除を黙々と続けていた。
 彼女の時代は終わった。彼女が今のこの清掃活動の完全なる長でいられた時代は。


「げーっ、きもちわる。いかにもまじめなぼっちゃんって感じ。副隊長も昔っからこうだったの?」
「あ、それは僕も気になる。真面目なぼっちゃんが気持ち悪い、ってのは聞き捨てならないけど!」
「そうね、それなら、私もまた今度私のアルバムを持って来てみるわね。口で説明するよりも、そのほうが話が早いわ。」
「意外と小さかった頃は不良だった、に一票。」
「えー。僕はそうは思わないけどなあ。……でも、副隊長のことだから、僕の予想にはどこまでも反してくれる気がする……」
「それは、実際に見るまでのお楽しみ、ね。」
「………。」
 ごしごしごしごし。とんとんとん。ばさばさ。ぴちゃぴちゃ。ぎゅーーっ。ぼとぼと。
 3人のよくわからない会話を耳に入れて耳から外に出しながら、シェルディは部屋の掃除を黙々と続けていた。
 代わりに奇妙な時間が始まった。大の大人3人が、床に広げたアルバムを覗き込むという時間が。


「まあ、これは、ザルバッグ隊設立のときに撮った写真ね。懐かしい。」
「ウィリーもシェルディもまだ居ないときだな。」
「これが………。……2人とも、今より若いね。」
「当たり前。成長期真っ盛りだったから。」
「これからも、ね。」
「……でも、クィンは今とおんなじだ。身長も小さいまま。」
「…………よく見てるな。確かに、そうなんだよ。」
「不思議なことではあるけれど、成長には個人差があるものだから。」
「うん、そうだね。それに、あのおっそろしい鬼魔道士のことだから、僕達の常識は通用しない!」
「全くだ。お前はよく解っている。」
「なんか、お前に言われると腹が立つ……。」
「あら、次も同じ頃の写真ね。まだ2人が入隊していない頃の。」
「………。」
 ごしごしごしごしごしごし。ばさばさばさばさ。とんとんとん。ぎゅーーーっ。
 3人のよくわからない会話を外には出さずに耳に入れながら、以下同上。
 シェルディの時代は終わった。そして奇妙な”3人”の大人の時間も終わった。
「………。」
 ばさっ!すたすた。




**




「なんだ、やっぱり興味あったんじゃねえか。」
「お黙り。私は私の知らないあんた達に興味があっただけ。」
「本当のメインは誰のことなのかなー。」
「……今度は鎖骨?実は意外と痛いのよ。」
 シェルディはカーティスの緑色の瞳をじっと覗き込んで、手元で手刀を作る。そこは足とは違って装甲に固められてはいない。しかし、カーティスはかすかに感じた全貌の見えない恐怖に、表情を固まらせて押し黙った。
「カーティス、あんたは髪が短かったのね。」
 その奥にこめられたものはどうあれ、彼女が彼女の知らない彼らへの興味を抱いていることは確かな様子である。シェルディは心持ち俯いてアルバムを見て、前触れのない話題を振って、視界を狭めた髪を耳にかけた。
「伸びたけどな。そろそろ切ろうか迷ってる。」
 そうしてカーティスは自身の頭髪に指を触れた。前髪は、軽く引けば、ゆうに視界を覆ってしまうだけの長さ。それ以外は無造作に伸ばしっぱなしである。
 長い髪を頭の上のほうでひとつにまとめるシェルディは、ポニーテールを揺らしてカーティスに顔を向けて、ばっさりと言い放った。
「さっさと切ったら。今のあんたは中途半端にむさ苦しい。」
「きっつー……」
 容赦のない物言いに、カーティスの表情は引きつって、声は一段高くなる。その様子を見て、両脇の2人、エバンナとウィリーも容赦なく同調して追い討ちをかけた。うん僕もそう思う。私もそう思うわ。
 観念したようにカーティスはため息をつく。そして気の抜けた声でぼやきながら二度三度と片手を振った。そしてその手の平を最後にはシェルディに向けて、
「へいへい、解った解った。じゃシェルディ、そんときは頼むかもしれないから、よろしく。」
「了解。」
 シェルディがひとつ頷いて、そして4人になった奇妙な時間は尚も続けられた。大の大人が揃いも揃って部屋の中央に広げたアルバムの周囲に座りこむ様子は、全くもって異常だ。しかしまあそのあたりは、認識してはいても誰も口には出さない。
 戦いを共にしてきた仲間同士だ。口にしなくても、例え解らなくてもいいことだって解り合える。


 ページを一枚めくる。
「あら、今度は――ウィリーだけがいない。」
「本当だ。」
 そして一番に彼らの目に入ったのは、隊員5人の揃った写真だ。その中に居ないのはウィリー。
 5人はザルバッグを囲むようにして立っている。端に立つエバンナは直立不動の姿勢、落ち着いた表情でレンズを見つめている。その隣のカーティスは少し楽しそうに、写真の外を見て笑っている。その隣のザルバッグは、少し慌てたような表情でこれまたカーティスと同じ方向を向いている。クィンはその隣で、何やら彼の裾を引いて訴えている。その隣、エバンナとはまた反対の端に立つシェルディは、呆れたように頭を抱えてため息をついている。
「…あ、これ……」
 ウィリーが恥ずかしそうに言葉を濁した。そしてもう見ていられないといった様子で慌てて、ページをまた一枚素早くめくった。
「あ、」
「ちょっとウィリー。」
「駄目っ、今のは駄目!」
 シェルディとカーティスが、ウィリーのほうへと身を乗り出す。各々の手は今しがためくられた、未だにウィリーに手を離されないページを押さえて。
「あらどうして?」
 今度はシェルディすらもいかにも楽しそうにウィリーに尋ねる。彼女にまでそうされてしまってはウィリーも弱く、ううと唸って恥ずかしげに目を伏せるしかない。
「大丈夫だ、ウィリー。誰もお前を責めているわけじゃない。」
 そんな彼にカーティスはそう言った。彼がしょっちゅう女性に対してするような、あのとびきりの笑みと甘い言葉を貼り付けて。
 その気味の悪さを気味悪がる余裕もなく、ウィリーは必死に気力を振り絞ってせいいっぱい声を荒げて反論する。ページを掴む手は離さない。
「だってこれ、あのときの写真だろ?…はっ、恥ずかしいじゃないか!」
「あら、こちらの写真も、ウィリーだけが写っていないものばかりなのね。」
「!」
 エバンナの自然な、けれども核心を突いた物言いにウィリーがはっとする。その瞬間、その瞬間だけ、手にこもる力が弱まる。
 その隙を2人は見逃さなかった。同時にかけ声をあげて、いつも以上に合った息でページを戻す。5人だけが写っている写真のあるページだ。正確には「集合写真」だった写真の。
「…ああ……」
 ウィリーが呟いて、顔を手で覆って天井を仰ぐ。
「わ、懐かしい!」
「あのときの!」
 シェルディが両手を合わせて子供のようにはしゃぎ、カーティスは表情をぱっと明るくして写真に見入った。両者共に、普段からすれば珍しい挙動である。
 エバンナは尚も相変わらずの調子で、けれども今ばかりは目を細めて、心底楽しそうなのがよく判るほどにくすくすと笑みを零していた。
 完全に、多対一。一対一で完全に互角か、もしくは前衛で戦うことには向いていない彼では見事に負けてしまう可能性が高すぎる相手、3名に攻められては、ウィリーにはどうしようもない。先程からつきっ放しのため息をさらに深めて、深めて、ほんの少しの間気分を沈めて、楽しげに鑑賞会を始める3人にようやっと顔を向けた。
「もう、いいでしょ!僕の恥ずかしい思い出はこれで終わり!」
「誰の恥ずかしい思い出だって?」
「!」
 不運にも、ウィリーの災難はまだ終わらなかった。突如降りかかった声に目を見開いて、大げさ過ぎる程にびくんと肩を強張らせる。
「たたたっ、隊長!」
「わたしも居るよーっ!」
 しばらく前に一時離脱をしていた2人が帰って来た。ザルバッグは仏頂面で小脇にクィンを抱え、クィンは笑顔でザルバッグに横抱きに抱えられたまま四角形の箱を胸に抱え、の登場である。
「はうっ!」
 クィンが放り出され、すっとんきょうな声をあげる。ザルバッグは表情は変えずに、まるで荷物でも放るかのように、いや、荷物にでもしないような乱雑な動作で、床にクィンを放った。瞬間こそ不満そうな表情をザルバッグに向けた彼女だったが、そんな楽しくないものはすぐにどこかへ消し去って、代わりに満面の笑顔を取り戻して、一歩か二歩“すてっぷ”を踏んで、ウィリーの隣にぺたんと座り込んだ。
 シェルディが彼女を瞬間睨んだのに、心底の笑顔でお返事。また何事もなかったかのように、5人になった奇妙な集団はアルバムを覗き込み始めた。

「わっ、写真だ!たいちょ、わたしたちのも入れてくれてたんだ!うーれしーっ!」
「……あ、そうか、確かに。これ、隊長のアルバムなのに、このあたりからは僕達と一緒のばかりなんだ…」
「………オレが騎士団に入団してからは、家族と撮る機会など無いに等しかったからな。それに――」
「それに?」
 その問いかけには答えは返らない。ザルバッグは今度は気まずそうにではなく目をそらして、おほんおほんとわざとらしく咳払いをした。
「……俺達と一緒の写真ばっか。」
 ぺらぺらとページをめくる。一方的な腕組みの写真、殴り飛ばした瞬間の写真、食事の風景の写真。どこを見ても、ほとんどの写真にウィリーは写っていない。時折、本当に時折、まるで不意を突かれたような弓使いが写っている程度だ。
「……昔、今さっきの集合写真を現像した後、ウィリーが写真機を私物化してたくさんの写真を撮っていたときがあったわね…。」
 シェルディが昔を振り返るかのように、目を細めて呟く。ウィリーはそういった機械の類に目がなく、機会さえあれば怪しげな機械に触れていたものだった。
「で、それらは最終的にどうなったんだっけか?」
「屋外で撮影しようとウィリーが意気揚々と運んでいたときに、背後からクィンにファイガを撃たれて、それでも彼は何とかして写真機だけは助け出そうととっさの判断で遥か彼方へと投げ捨て、それにより機械は再起不能に陥ってしまい、最終的には隊長が処分したはずよ。」
 エバンナがまるで昨日の出来事であるかのように、すらすらと説明する。そして視線は自然に、恥ずかしそうに顔を俯けるウィリーを通り越して、仏頂面で仁王立ちするザルバッグに集まった。
「………どうにかして現像だけでもできんかと考えて、業者に依頼したんだ。」
「そうだったんですか!?」
 ウィリーがはっと顔を上げて尋ねる。ザルバッグは頷いた。
「…そうだったの………それで、こんなところに。」
「無事現像された写真が届いたのが、ずいぶん経ってからのことだったからな。今更お前達も忘れているだろうし、と思って。」
 それは事態の解説とするには足りない点が多い発言だった。それでももう長年の付き合いになる面々は、それだけで彼の言わんとするところを理解し、あえてさらなる説明を求めることはしなかった。
 代わりに飛ぶ、こちらもやはりどこか足りない点が多い褒め言葉。
「たいちょ、さすが!」
「全くです。」
 そしてページをめくれば、それぞれの笑顔、困り顔、怒り顔。本当に楽しそうに身体を寄せ合っているものもあれば、ふざけ合ってそれが殴り合いにまで発展しているものもあり、いったいどんな場面を撮ったのか、今となっては予想すらつかないものもあった。

 口々に感想が飛ぶ。
「懐かしいわ。こんなときもあったのね……。」
「ほんとだなー……。あ、ほらこれ、俺、髪の毛短いぞ。」
「クィンは相変わらず小さいんだね。」
「べつに、みんながおっきいからいーの!弓使い君もね!」
「でもやはり、今も昔も、一番背の高いのはザルバッグ隊長ね。」
 エバンナの言葉に、総員、本人に視線を集めて、ほうとため息。その様子を見てザルバッグは、何なんだ、と顔をしかめた。
「別に。」
「なんでもないわよ。」
 楽しそうに、実に楽しそうに笑いながら、その疑問に対する返事をごまかす。しかしそれでも、場の和やかな雰囲気は変わらなかった。


 何枚も続いていた写真の中の風景は、突然に消える。しばらく続いていた、“ザルバッグ隊”のメンバーで撮った写真のページは、何の前触れもなく終わった。
 写真機が駄目になって以来、そのような機械に触れる機会もなく、そしてまた、余裕もなかったので、結果的にアルバムに収納する写真は無くなってしまったのである。
 戦いに明け暮れていた日々はもちろん、そして、戦争が事実上の“敗北”として終結した今では尚更だ。そんなことにうつつを抜かしている余裕はない。あってはならない。
「…………。」
 中に収まるべき風景を心待ちにしている、透明なフィルム。白い下地。各所に設けられた、自由記入欄。全てが悲しげに、ただそこにあった。
 “昔”ではなく“これから”のことを思い、部屋に重い沈黙が降りた。それは静かに空気を蝕む。
「…………。」

 そんな空気を破ったのは、そんな空気を作り出した本人、つまるところ、この部屋に居る全員だった。
「あれ、クィン、それどうしたんだ?」
「ここに機械ならあるからっ」
「またそこに入れるものを作ればいいだけのことだろう」
「大切なのは“今”だもの」
「髪の毛伸びてきたんだけど、もう切ったほうがいい?」
「…………。」
 それぞれがそれぞれに言葉を発し動作を始め動作を止めたのはほぼ同時で、そしてそれぞれがそれぞれの言わんとした内容を整理し始めたのもほぼ同時だった。
 そしてその時間に差はあれど、それぞれはそれぞれの言葉をつなげるとほぼひとつの意味になっていることを察する。すると、どこからともなく、小さく笑いがこぼれる。
「……居ないと思ったら、それを探しに行ってたのか…」
「素敵ね。今からこの中に1枚、追加だわ。」
「1枚なんてセコイこと言わずに。10枚だって20枚だって撮ろうぜ。」
「とろう、とろうー!」
 すっかりその方向で盛り上がり始める一同。しかし直後に、誰ともなく思い出されたことがあって、自然に空気が冷たくなった。
 先程の、同時に発せられた6つの言葉の中の、ひとつ。整理してみるとよく判る。シェルディはこう言っていたのだ。
「とにかく、“今”は掃除よ、掃除!」

 見ると、シェルディはどこか楽しそうでありながらも、彼女特有の少し攻撃的な表情を見せていた。ちなみにその大部分は思いやりとか、そういった類のものである。
 毅然とした態度で、はっきりと告げる。
「こーんな汚い部屋で、写真なんて撮ってられないもの。先に掃除しましょ!」
 そしてここでも無謀にも、もとい、勇敢にも立ち向かうのはやはりカーティスだ。
「待てよ、お前。この空気に水を差すか?よく気が利くおかーさんであるおまえ、がっ」
 言葉は途中で不自然に切られた。カーティスの顔面を突いた掌底はすばやくシェルディの懐に引き寄せられる。
 何事もなかったかのように、言う。いつもの、例えばザルバッグに、例えばクィンに、例えばウィリーにしてきたときのような、まるで母親が子供に忠告するような仕方で。
「時間は少ないのよ?先に、済ませられることは済ませておかないと。ザルバッグだって、こんな汚い部屋じゃあ過ごせないでしょうし…。」
 言葉の最後に、ほんの少しだけ、悲しみが過ぎる。その横顔を一瞬、閃きが照らした。顔をしかめたシェルディは黙って横を見る。写真機を構えてにこにこと笑うクィン。
「ないすしょっと、ってやつだよね!」
 毅然とした表情はあっけなく崩れた。
「ばっ……なにしてんのよ!まさか掌底も撮った!?」
「完璧っ!」
 ぐっと立てられる親指。
「…あんたは…っ!みんなで掃除してたときも不真面目だったしっ!いい加減になさい!」
「撮り終わったらちゃんとするからー。」
「いつよ、いつ撮り終わるのよ!」
「機械が壊れるまで!」
 尚もにこにこと笑いながら話すクィンから写真機を取り返そうと、シェルディは立ち上がる。クィンはその意味を知ってか知らでか、同様にして立ち上がって、実に楽しそうに踵を返した。

「――クィン。掃除の風景を撮ればいいでしょう。」
「あ、」
 クィンが気づいたように声をあげて、走り出そうとしていた足を止めた。シェルディは彼女に向けて伸ばしかけていた手を、そこで止めた。
「そっか。いっせきにちょ!」
 名案だと言わんばかりにぽんと手を打つ。写真機が手を塞いでいたので、結果的には写真機の腹を叩く。
「エバンナっ!変な提案をするな!」
 場の流れに頭を抱えていたザルバッグが、ようやくそれだけ発言する。しかしエバンナは相変わらずの、あのしれっとした様子で言うだけだった。
「あら、ご迷惑でしたか、申し訳ありません。それでは再度、黙々とした清掃活動を再開致しましょう。」
「…………。」
 その言葉と、元・清掃活動における最高責任者の上方からの痛い視線を受けて、ザルバッグの表情が凍る。トラブルはご免被りたいが、しかし。
 ――その間にも、機械音と共に閃きがひとつ。
「俺は掃除はしたくない。めんどい。」
「カーティスっ!」
 閃き。
「僕は、もう始めちゃったんだから、最後までやらないといけないと思うよ。写真撮影と、どっちを先にするかはともかくとして。」
 閃き。
「――クィンッ!お前は話の腰を折るなっ!」
「たいちょも、一枚!」
 ――閃き。












「…あ、あれ、うまくみんなの顔が入らないな……ちょっと、カーティス、もうちょっと寄って!クィンお前は小さい!身長差があり過ぎるからそれも考慮しないと…あ、僕の入るスペースはそこでいいの?
 …うん、たぶんこんな感じで、だいじょうぶ。じゃあタイマーセットするねー!」

 ――6人で集まって写真を撮る。今回は過去のような失敗はしない。
 最初に定めた位置にも拘らず、シャッターが降りるその瞬間には各々、好きなように、立って、座って、飛びついて。それでも“6人”一緒に撮る。
 昔も今もこれからも、ずっとずっと、一緒にいられますように!